フロンティアエイジ7月号 第1面より
農は
スポーツ 「定年菜園のすすめ」出版
伊丹の高堂さん カルチャーでも公開
講座も
サラリーマン生活の余暇を利用し、休耕地を借りて30年間、
野菜づくりを続けてきた兵庫県伊丹市の高堂敏治さん(62)がこのほど『定年菜園のすすめ』(
東京・土屋書店刊)を出版。作家の立松和平さんが「高堂さんの菜園には詩が秘められているに違いない」と序文を寄せており、その「菜園ライフ」はシニア層のこれからの生き方の指針となりそう。朝日カルチャーセンター・川西では今月末と9月の2回、高堂さんから「無理と無駄のない野菜づくり」を学ぶ講座が開かれる。(高橋 徹)

楽しみ 慈しみ 欲張らず 30年の知恵1冊に結集
高堂さんは2年前に定年を迎えるまで、兵庫県内の公立学校で財産管理と
経理を担当してきた地方公務員。その後も嘱託として同じ仕事を続けながら平日は朝と夕、土日は半日、自宅近くの菜園に通っている。
十数軒と共に耕す「協働菜園」は約700坪(約2300平方メートル)。それを畝単位で借り、高堂さんが耕作するのは10分の1ほど。取材で訪れた6月初旬には
トマト、ナス、キュウリ、山芋、サトイモ、スイカをはじめ30数種の野菜が育っており、年間で50種類ほどを栽培するそうだ。
30年前、当時の職場の上司が「野菜をつくりたいのなら使えば」と、休耕地を貸してくれたのが高堂さんの「菜園ライフ」のはじまり。富山県の兼業農家に生まれながら、農作業を手伝うことのないまま社会人になった。「でも、心のどこかに土の匂いや四季に変わる自然への愛着があり、野菜づくりをしたいと思うようになった」という。
もちろんスタートから野菜を思いのままに育てられたわけではない。病気や害虫、鳥のためにあっという間にだめになったこともある。試行錯誤の末、あちこちから教えを乞われるようになった。「わけて欲しい」の依頼もあるが、応じるのは親しい友人だけ。それもお礼は酒1本と決めている。間もなく完全な「定年後」、その日を心待ちしている。心おきなく野菜づくり中心の「菜園ライフ」に入れるからだ。
「時間に余裕のできたシニア層なら、気の持ち方次第で、自分と同じくらいのことはできる。声を大きくして菜園ライフをすすめたい」と思うようになったという。そこで体験から学んだ知識と知恵を、分かち合えればとまとめたのが『定年菜園のすすめ』。
「菜園は
土地探しから」「
年金生活者もできる無理のない野菜作り」「コンポストで有機菜園」「野菜作りはシニアスポーツ」「生き甲斐の野菜作り 人生が変わる」など10章で、袋入りの土をそのまま利用する知恵をはじめ、必要な農具と使用法、価格なども紹介。高堂さんが育てた野菜のカラー
写真も多数収められており、それを見るだけでも楽しくなる。
これから「菜園ライフ」をはじめたい人へのアドバイスを聞くと▽収入を目的にしない▽有機栽培は手間ひまがかかる▽多くの種類を少しずつ植える▽性急に収穫を期待しない―などをあげてくれた。
◆
朝日カルチャーセンター・川西が『定年菜園のすすめ』(A5判168ページ1470円)をテキストとして開く公開講座は25日(有機栽培の基本と夏野菜)と9月26日(秋・冬野菜)で各回10時半。本代込みで受講料3570円。先着40人。TEL072・755・2381。
posted by 雑用社長 at 09:36| 大阪

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